栄養素をただ単に補給するだけではなく、しっかり「身体が栄養素を消化・吸収・利用」できているかを重要視しています。
分子整合栄養医学に基づく栄養療法とは、血液検査や毛髪ミネラル検査などの各種検査結果に基づき、ビタミン不足やミネラルのアンバランス、低たんぱくなどに対して、その過不足を補正していき本来もっている自然治癒力を高め病気の改善や予防を実現できる一つの方法ではありますが、ただ単に不足するビタミンやタンパク質を補うために、大量のビタミンやプロテイン、ミネラルを補充すればいいというものではありません。分子整合栄養医学(オーソモレキュラー療法)を短絡的にメガビタミン、メガプロテイン療法と誤解をされている方も多く見かけますが、当院では「身体がその栄養素を消化・吸収・利用できているのかどうか」というところを一番重要視しています。
栄養素をどんどん足していくプラスの治療だけでなく、その方が消化・吸収・利用の妨げとなっているマイナスの要因を取り除いてあげることによって、必要最低限のサプリメントを摂取することが可能になるでしょう。安易に不足の栄養素を見つけ出し補うだけの治療にとどまれば、サプリメントの料金が高額になり実質的には現実的ではない治療になってしまうこともあるかもしれません。サプリメントをとっていても今一つ症状の改善が見られない場合は、マイナス要因を取り除くことが必要です。
患者さんの知識向上のためにセミナーを定期的に開催しております。
分子整合栄養医学に基づく治療というのは、一般的な保健医療とは違って勧められたサプリメントをただ単に摂取すればいいというものではありません。近年増えている生活習慣病と言われるものは、その名の通り生活習慣や食習慣を改善しなければいけません。そこを無視しては、症状の根本的な改善が望めず、根本治療であるはずの分栄養医学が対処療法のようになってしまいかねません。
近年テレビや雑誌などの健康情報を何かしら毎日のように目にする時代です。それだけ皆さんの健康への意識も高くなってきているということではないでしょうか。万人向けの健康情報というのはなかなかありません。あくまでも個体差を把握することが重要です。例えば今ブームの糖質制限も人によっては体調がよくなる人ももちろんいるのは確かですが、ある人にとってはかえって体を崩してしまうこともよくあります。皆さんには正しい自分に合った生活習慣や食習慣を身に着けていただくために、当院では患者様の教育の一環として、定期的にセミナーを開催しております。
生活習慣や食習慣を根本的に変えるためには、ドクターから言われたことを鵜呑みにするのではなく、ご自身が体の状態を把握し納得して腑に落として実践していくことが必要不可欠なのです。皆さんには無知がゆえに選択を誤るということはしてほしくありません。ぜひ積極的にセミナーに参加していただければと思います。
一人一人にあった治療ゴールを設定します。
よく患者様から聞かれる質問の一つに「どれくらいでよくなりますか?」「どれくらいで治りますか?」という質問があります。答えは人によってそれぞれ違います。体の細胞の入れ替わりから考えると3か月・6か月・9か月・1年というのが一つの目安になってくるのは確かですが、最終的にどんな状態になりたいのか?というのは人によって異なります。外出できるようになりたいのか。会社にいけるようになりたいのか。今の困っている症状だけを治したいのか。
分子栄養医学は患者さんの努力なしには実現できない医学です。私たちはあくまでもサポート役でしかありません。しかし病気の治療のためにあまりに厳格な食事を続けていくと、本来の食事の楽しさを見失い食事することそのものがストレスになっている人も見かけます。
本来食事は楽しくなくてはいけません。病状に合わせてその方の治療目標を設定し、自分の体を把握し自分自身でコントロールできるようになるのが一番だと考えています。
血液検査をはじめとした各種バイオロジカル検査を行っております。
根本原因をみつけ個体差を知るためにはやはり検査に基づくエビデンスが必要です。当院では他項目にわたる血液検査や各種バイオロジカル検査を行っております。血液検査においては、一般の病院で問題ないと言われたケースでも、分子栄養学的観点から解析すると色々な問題点がある場合がほとんどです。各種検査からわかることについて詳しく知りたい方は下記をクリックしてご覧ください。
口腔と全身症状(慢性炎症と病巣感染)の観点からも診察しています。
「病巣感染」という言葉をご存知でしょうか?これは身体の一部に慢性の炎症があり、それ自体の症状は軽いけれどもこれが原因となって他の臓器に反応性の病変をつくることを指します。病巣感染の原因となる慢性炎症の部位としてやはり口腔内も一つの大きな要因になっているのは間違いありません。
もとになる口腔内の病巣としては、歯周病や根尖病巣、虫歯、上咽頭、口蓋扁桃などがあります。また口腔以外のものとしては中耳炎や虫垂炎、腸の炎症などもあります。口腔は消化管の入り口ですから、やはり口腔内の状態はそのあとにつながる胃や腸の状態とも密接に関係しています。このような軽度の炎症が遠隔に広がり、関節リウマチやアレルギー、自己免疫疾患、腎炎などの病気を生み出している可能性があります。
正しいダイエットのための食事指導や生活習慣指導を行っております。
肥満やメタボと言われる内臓脂肪のある方と、口腔の関係性が近年明らかになってきました。肥満も慢性炎症の一つですし、歯周病も慢性炎症の一つです。内臓脂肪からは炎症性サイトカインというホルモンが分泌されインスリンがうまく分泌されなくなったり、またインスリン抵抗性といってインスリンの利きが悪くなったりします。またその一方で歯周病からも同じ炎症性サイトカインが分泌され、歯肉の毛細血管から血液中に入り込みその結果、インスリンの働きを阻害することが解明されています。
肥満や糖尿病、歯周病は互いに足を引っ張り合う悪循環の関係にあります。
また自己判断での間違ったダイエットで栄養不足に陥り、新たな不調を生み出していることはよくあります。そのため当院ではその方の生活習慣や食生活を十分にヒアリングを行い、また血液検査などのエビデンスに基づいた、その方に一番ふさわしいダイエット指導を行っております。
高濃度ビタミンC点滴療法を取り入れております。
ビタミンCの生理作用についてはかなり多くの効果があることが近年解明されてきました。またビタミンCに関してはやはり経口摂取だけでは到底達成できない至適量に高濃度ビタミンC点滴療法を用いることによって実現可能になります。
高濃度ビタミンC点滴療法についての詳細と診療の流れ・料金はこちらをご覧ください。
当院では高品質のビタミンC製剤を使っております。
*高濃度ビタミンC点滴療法の薬剤
アメリカのMcGuff社製ビタミンC注射液、ASCORを使っております。米国薬局方(USP)基準に対応した高品質のビタミンC注射液で、米国食品医薬局(FDA)の承認を取得した、唯一のビタミンC注射液です。2017年10月にFDAよりNDA(New Drug Application)の承認を取得しています。抗菌剤・防腐剤が不使用の100%天然型ビタミンCで冷蔵状態で輸入しています。