マグネシウムの重要性

新年度が始まりなにかと慌ただしくブログも書けずにいましたがようやくいつもの日常が戻ってきました。この週末は東京で行われた分子栄養学実践セミナーに参加してきました。
内容の濃いセミナーで後半は症例検討会も行われ実際の治療に役立ちそうな情報も聞けて楽しかったです。

そのセミナーの中で特に宮沢先生が声を大にして言っていたミネラルがマグネシウムでした。
以前のブログ「チョコレートを食べたい本当の理由」のところでもマグネシウムの重要性には触れていましたが改めて昨日勉強したことも含めご紹介したいと思います。

 

マグネシウムの役割

300以上の酵素反応の補因子として作用し、人体内に存在するほとんどすべての酵素活性に関与している。
つまり、エネルギー代謝、核酸、たんぱく代謝、神経興奮、血圧コントロール、ホルモン分泌などの生理機能のすべてに関与しているということです。

にもかかわらずとても不足しやすいのがマグネシウムなんです。
なぜなら食卓から失われている、ストレスで容易に消費してしまう(→枯渇するとカルシウムパラドックスにより筋痛症もひきおこしてしまう可能性がある)また重金属の干渉をうけやすく、また胃酸の出かたや腸内環境が悪いと吸収されずらい。などの理由からです。

またマグネシウムはなかなか血液検査から過不足を判断するのは難しく毛髪ミネラル検査の方が有効ですが、一応ALP(アルカリフォスファターゼ)が低値を示していると亜鉛と同様マグネシウム不足を疑うべきです。またここでこの値が高値であっても他の要因により高くなる場合もあるので一概に安心できません。
また子供は成長期で骨代謝が激しくとても高値ですが心配する必要はありません。逆に子供がこの値が低値な場合、栄養不足(特にタンパク質など)により成長ホルモンが十分に分泌されていなく身長が伸びない原因や発達が遅れる原因にもなるので注意してみてみましょう。

 

日ごろのから心がけることは海藻、海のもの、にがり(豆腐)などをとるようにこころがけたり、またエプソムソルトによる入浴。
またマグネシウムオイルスプレーで皮膚から吸収させるのがよいようです。
マグネシウム単体のサプリメントも有効なようですが多すぎると下痢になるため自己判断での摂取はなかなか難しいようです。
またマグネシウムやその他のミネラルも同様ですが腸内環境がよくなくては吸収されません。
腸内環境を整えることもとても大事なことです。