老化の原因

8月に入りようやく札幌も夏らしくなってきましたね。

今日は最近よく耳にする糖質制限の話にからめて老化の原因とされるAGE(終末糖化産物)の話をしようと思います。
これはタンパク質と糖が加熱により結びつく(糖化)ことで最終的に作られる物質のことをいいます。

例えばホットケーキを焼くとこんがりキツネ色になりますが、これはホットケーキに含まれる砂糖が卵や牛乳のタンパク質と結びついて変性した結果でこれが糖化反応です。
そして糖化によってこんがり焼けた部分がAGEなのです。試しに砂糖を入れないホットケーキを焼くと砂糖が入ってるホットケーキと比べてキツネ色には仕上がりません。

食べ物の場合は香ばしさなどが増し美味しそうなよい印象ですが、これが私たちの体でおこるとタンパク質が変性をおこし本来の機能を低下させてしまいます。

肌のコラーゲン(タンパク質)が糖化されると
       ↓
肌の弾力は失われAGEの蓄積でホットケーキ同様シミやくすみの原因になります。

血管のコラーゲンが糖化されると
     ↓
血管の柔軟性が失われ硬くなり、動脈硬化のリスクが高まります。

などなどこれらはほんの一例でからだの細胞すべてに劣化がおきるのです。

では予防にはどうしたらいいのか??
ここでいまブームの糖質制限がでてくるわけですが、だれでもかれでも極端な糖質制限をするとエネルギー不足に陥ってしまうことも多々ありかえって健康をそこねてしまうこともあるのです。

基本的に副腎疲労を起こしてるようなストレスの多い方ややせ形で筋肉が少ない方は血糖値を維持するのが困難なため極端な糖質制限はかえってよくないのです。
まずご自分の体調を自分で把握することが大事です。

血糖値の調整や糖代謝の正常化、抗酸化の強化がAGE対策として挙げられます。
やはり血糖値の急上昇を避けるための食べ順。
ジュースやお菓子、パン、果物、アイスなどの糖質単体での摂取を控え野菜・海藻・きのこ・タンパク質のあとに炭水化物や糖質を最後に持ってきたほうがいいです。
また食直後の運動(ウオーキング程度)によりインスリンに頼らず血糖値を下げることができます。

また糖代謝にはタンパク質・ビタミンB群(特にB1・ニコチン酸)コエンザイムQ10などの栄養素が必要になります。
若いころは体でCoQ10を作ることができますが、年齢とともに中高年の方はCoQ10が作られずらくなるため代謝がおちてきます。サプリメントで補うのもいいでしょう。

またAGEは加熱温度が高いほど多く発生しますので生→茹・蒸→炒める→焼く→揚げるこの順番でAGEが多くなります。
レモンや酢はAGEを下げる働きがあるので揚げ物や高温調理した物にかけるといいと思います。レモンやお酢は胃酸分泌を助ける作用もあるので積極的に取り入れたいですね。
また生のローフードが多い方は体を腸から冷やす原因にもなるので何事もやりすぎは禁物です。

AGEを食品からすべて取り除くことは不可能ですし、また極端なことをすると栄養バランスをくずすので頭の片隅にいれておいてご自分なりに対処していかれるのがいいかと思います。

砂糖や炭水化物は効率のいいエネルギー源であることは間違いありませんがそのエネルギー代謝をうまく回すためにはビタミンB群をはじめ他の栄養素とのバランスが最も重要です。

 

 

オーソモレキュラー療法に興味のある方、分子栄養学を学びませんか?

オーソモレキュラーの勉強会、初心者対象の入門講座からエキスパート対象までのアドバイザー養成講座をZOOMオンラインにて開催しております。
自宅のパソコンから簡単にセミナーを受けられます。

動画配信は下記の2コース! 入門講座と基礎講座2コース


分子栄養学を更に本格的に学びたい方はこちらの講座をおススメします!