グルコサミンとコンドロイチン硫酸

今日は札幌で鶴 純明先生の講義があったので行ってきました。
お題目はグルコサミン、コンドロイチン硫酸に注目した「健康長寿の秘訣」です。

 

今日はいくつか勉強になったものから何個か抜粋してご紹介します。

 

グルコサミンから合成される物質は総称してグリコサミノグリカンとよばれます。
摂取した栄養素は結合組織に貯蔵されるため、グリコサミノグリカンの欠乏
総合的な栄養欠損を招くため細胞の老化につながります。
その働きを詳しくみると

 

1. 目の機能に関わる
角膜や水晶体の弾力性、硝子体の立体構造の維持に関わります。
そのため老化によりグルコサミン、コンドロイチン硫酸の合成低下により、目のピントが合わせずらくなり老眼硝子体の萎縮により、飛蚊症、網膜剥離にもつながります。

 

2. 消化管のネバネバ物質の正体
唾液、胃液、腸液など消化液で潤し消化吸収をスムーズにするだけでなく病原性やウイルスの侵入を抑制します。

 

3. 皮膚の構造機能の維持
女性ならだれでも気になる老化にともなうシワやたるみ、肌の張りに関与し、真皮層のコラーゲンプロテオグリカン類、エラスチンを生成します。
お肌の曲がり角が25歳といわれてますが、実際コラーゲン、プロテオグリカン類、エラスチンなどは作られずらくなります。

 

4. 血流をスムーズにする

血栓防止作用により血液粘着能の低下や赤血球変形能の維持活性酸素の発現を抑制ということで動脈硬化を抑制します。

 

5. 血管の弾力性、柔軟性の維持

 

6. 軟骨の生成に大きく関与
軟骨分解酵素の抑制、関節痛み軽減、関節周囲の血流増加、骨膜炎症の軽減により関節の病気にもとても有効です。

 

7. 血小板凝集を抑制する
このことを利用してガンの転移抑制早期発見にもつながります。

 

これらの働きがあるグルコサミン、コンドロイチン硫酸ですが、至適量をとることにより老化による各器官の症状が軽減されたり改善します。やはり両方をとることで相乗効果があり、またある一定量ちゃんととるということが効果を実感するのにとても大切とのことでした。

 

これはどの栄養素も同じですが少量では効果は現れません。その人にあった至適量をとるということが分子整合栄養医学の基本であります。