子供の貧血について(2)

前回は貧血の全般的な症状についてお話ししましたが、今日は子供の場合の貧血について書きたいと思います。

 

私には2人の男の子がおり今も子育ての日々です。
その我が子の様子を観察していると、今までは単に今日はなんとなく怒りっぽいな、とかよく泣くなとか寝起きが悪いな、寝つきが悪いなど他にも子供と接してる方なら誰でも経験のあるような、子供のちょっとした困った行動が実は栄養や食事の取り方と深く関係してることに、この勉強を始めてから気づくようになりました。

 

特にその中でも鉄の大切さ、また鉄分の多い食事や鉄のサプリ、タンパクを多くとることで我が子が色々な体や心の変化をまさに肌身で感じました。
鉄の他にも低血糖にならない事に気をつけたり、ビタミンを多く取ったりと他にも色々気をつけたいことは沢山ありますが今日はまず鉄について書きます。

 

そもそも子供は成長するために沢山の鉄を体は必要としています。誕生の時 赤ちゃん と呼ばれるほど赤ちゃんは真っ赤っかで、鉄の多さを表しています。生まれたての新生児の赤ちゃんは多血症で生後4ヶ月間に体の大きさが2倍になるためお母さんからなるべく沢山の鉄をもらって体内に貯蔵して生まれてきます。

 

その後貯えが枯渇する生後3ヶ月から4歳までは鉄欠乏に陥りやすい時期です。初乳には比較的多く鉄は含まれていますが、まもなく減少していき通常の母乳はその含量はわずかです。
(ただし母乳中の鉄の吸収率は20-80パーセントと牛乳に比べ格段に優れている)

 

未熟児となると生下時鉄の貯蔵量が少なく、腸管の吸収機能も未熟も未熟なため容易に貧血に陥りやすくなります。
また満期産児でも離乳食期の鉄欠乏に気をつけなければなりません。
この時期の鉄欠乏は小児の身体成長、知能の発育を大きく阻害します。

 

補給の目安は乳児期、小児期、思春期を、通じ体重1キログラムの増加につき30mgの鉄が必要です。

 

しかし日本の場合定期検診で子供達の血液検査がないためお母さんは我が子の貧血に気づくことはありません。
またなんらかの風邪やその他の事情で採血することがあっても、よほど重度じゃない限り生後3.4ヶ月の貧血は当たり前で、離乳食をとるとまた改善しますよ。
と言われさらに貧血を放置することが大半だと思います。
実際2人の息子はたまたま採血する機会がありましたが、当時子供たちはかなり進んだ貧血にも関わらず
医師からはなんの手立てもないまま様子を見ましょうと楽観視されていました。

 

私はハワイで子育てをしていますが、アメリカは定期検診の制度が日本より進んでおり1年に一度子供も血液検査があり貧血や水銀の含有など最低限の項目の検査があります。そのため極端に進んだ貧血は見過ごされることはないのです。
しかし血液検査の項目はヘマトクリットやヘモグロビンと限られているため潜在性の貧血は容易に見過ごされます。またアメリカでさえ血液検査するにも関わらずある程度のレベルの貧血は経過観察となって、積極的なアプローチはありませんでした。

 

現に次男は長男よりも貧血でしたが、経過観察となりました。しかし私の訴えにより鉄剤を、処方してもらいましたがヘム鉄ではない鉄剤はやはり吸収率や胃腸障害また味の問題もあり子供にはなかなか受け付けてもらえませんでした。

 

その頃の息子たちは本当に風邪もひきやすく1ヶ月に2度も風邪をひいたり、流行する風邪は次から次とくまなくもらい、またなかなか治りませんでした。
今思えば体つきも細く、鼻炎や気管支炎などの粘膜も弱く特に長男はもともと気管支が弱く風邪をひくと必ず1ヶ月程度は咳をして、咳止めを処方してもらったり、日本の小児科にかかれば安易に、抗生物質が処方されそれを、飲ませたりする日々でした。
また顔色も悪く、手足は冷えていて、ハワイに住んでいるのにとても寒がりでした。
また寝起き寝つきも悪く、夜泣きもあり、本当に頻繁にひく風邪の看病や夜泣きに苦しみ、私自身も体も精神状態も限界に達していました。

 

次回息子たちに食事療法やサプリを取り入れてくなかでの変化をお話しします。