ビタミンCと美白
最近はようやく札幌も温かくなってきて春の陽気を感じます。そろそろ紫外線を気にされるかたも多いのではないでしょうか?
今日は美白とビタミンCについて書いてみたいと思います。
そもそもビタミンCの基礎知識として2500万年前の人類の祖先はビタミンCの合成能力があったと考えられており、その量は1日に2~6gあったといわれています。
しかし進化の過程で人間は自前でビタミンCを作ることは出来なくなってしまいました。そのため食事から摂取しなければならなくなってしまったのです。
ほとんどの哺乳類はグルコースからビタミンCを合成することができますが、人間をはじめとする霊長類とモルモットはビタミンCの合成ができません。
ビタミンC摂取によって期待できる効果は
- 動脈硬化の予防・改善
- がんの予防・改善
- 糖尿病の発生予防・合併症の予防
- 皮膚のハリ・美白・シミの改善
- 脳の活性化
- 慢性疲労・肥満の改善
- コレステロール胆石の抑制
- アレルギー抑制作用
- がん・ウイルス細胞の増殖抑制
- 感染症予防・改善効果
などがあります。
ライナス・ポーリングの風邪とビタミンCの話はとても有名ですが、ビタミンCの必要量はとても個人差が多いということを理解しなければなりません。またビタミンCをより必要としてる臓器があるということを理解しなければなりません。
ビタミンCが人間の組織で含有が多いのは
- 脳下垂体
- 副腎
- 白血球
- 水晶体
です。
含有が多いということは、それだけその臓器がビタミンCを必要としてるということになります。
ここからもわかるように副腎疲労の人や風邪をはじめとする感染症にビタミンCが効果的というのはおわかりいただけると思います。
風邪の時は一気にビタミンCを摂取するより頻回に1時間おきにこまめにビタミンCを摂取するほうがより効果的です。
水晶体もまた紫外線から目を守るためビタミンCを必要としています。(白内障の人は水晶体でビタミンCが欠乏しています。水晶体の透明度を保つためにも必要なんですね)
そのためビタミンCを摂取した場合優先的にこのような臓器にビタミンCは使われていきます。
美白=ビタミンCというイメージがありますが決して優先順位は高くありません。しかしその反面ビタミンCはコラーゲン生成に必要な栄養素であります。
コラーゲンにはタンパク質、鉄、ビタミンCが必要なんです。
お肌のはりを保つのに必要不可欠なんですね。
体に副腎や白血球などの優先される臓器が慢性的に潜在的にビタミンCが欠乏している場合、ビタミンCをとってもすぐに美白としてあらわれずらいんですね。
しかし継続的にビタミンCを摂取、または高濃度点滴をすることによって、慢性的ビタミンC欠乏が解消され少しずつ効果があらわれるということになります。
またビタミンCの必要量はとても個体差が大きく、どれくらいとれば美白になるのかという質問にはなかなか答えずらいのです。
ビタミンCは体内でとても必要としているのになかなか食事からでは案外とりずらい、もしくは必要な分だけ摂取しずらい栄養素なんですね。
ビタミンC2000mgはレモン1個(50g)×40という量なんですね。赤ピーマン、じゃがいも、スプラウトなどがわりと多いでしょう。
また美肌を保つには睡眠が欠かせません。寝てるときにはじめて血流が肌の表面にまでまわるんです。起きてるときは脳やその他の必要な臓器に血流を多くまわしてるので肌は修復されないんです。
アトピーや肌のトラブルがある人は睡眠のゴールデンタイムにしっかり寝ましょう。