元素周期表から読み解く健康2 放射性物質について

今日は東日本大震災による原発事故が起こってから頻繁に耳にするようになった
放射性物質について元素周期表から読み解いてみたいと思います。

周期表の縦1列は、最も外側の電子がよく似た状態であることが多い。
最も外側の電子の数で元素のおおよその性質が決まる。

このルールにより前回の亜鉛、カドミウム、水銀が間違って体に取り込まれてしまうという話をしましたが、放射性物質のセシウム(Cs)やストロンチウム(Sr)もまた同じです。
セシウムはカリウムと同じ列の2つ下。ストロンチウムはカルシウムの真下にあります。

カリウムは神経や筋肉の細胞を働かせる人体にとって不可欠な元素です。
ですから人体は積極的に体内に取り込もうとします。その時最も外側の電子の数が同じセシウムをカリウムだと間違って体内に取り込んでしまうのです。

ここで亜鉛の時と一緒でもともとカリウムを十分にとっていると、これ以上積極的にとる必要がないと判断しセシウムについても間違って吸収してしまう量が少なくなるのです。

ストロンチウムも同様にカルシウムと勘違いして体内に取り込んでしまうのでカルシウムをしっかりとっておくとストロンチウムの吸収を防ぐことができます。

カリウムはジャガイモや緑黄色野菜に豊富に含まれています。カリウムは筋肉や神経などの全身の細胞に届けられるわけです。
ところが間違ってセシウムが含まれたものを食べてしまうとこちらもカリウムの輸送ルートにのって全身に届けられてしまうのです。

ストロンチウムはカルシウムの輸送ルートにのってしまいます。

カルシウムは緑黄色野菜にも多く含まれています。
牛乳はカルシウムがたくさん含まれていますが、マグネシウムとのバランスが悪いです。
カルシウムはサプリメントで単体でとるのは決して良くありません。
必ずマグネシウムと合わせてとりましょう。
またカリウムも単体でとるのはよくありません。ほかのミネラルとのバランスが大切です。
自己判断でのカリウム単体の摂取もやめましょう。

なお毛髪ミネラル検査によりミネラルの体内バランスを把握することができます。