副腎疲労症候群-2

引き続き副腎疲労についてのお話です。
そもそも副腎はどこにあるのでしょうか?腎臓の上の部分に左右に2つあります。副腎は副腎皮質と副腎髄質からできています。
副腎皮質は主にステロイド合成をおこないコルチゾール(ストレス)、アルドステロン(ミネラル調節)、アンドロゲン(DHEA)が分泌されています。より長期的なストレスと身体の恒常性のための反応を主としています。

副腎髄質からはアドレナリンとノルアドレナリンが分泌されます。これらは差し迫った短期的なストレスに反応して分泌されます。

この副腎から適切にこのようなホルモンが分泌されるために必要な栄養素があります。
いくつかありますが特に重要なものを書き出してみます。

 

ビタミンC

副腎髄質でのアドレナリンやノルアドレナリン合成や、副腎皮質でのステロイドホルモンの合成に必須です。
「抗ストレスホルモン」としてよく知られています。
体内でビタミンC濃度が一番高いのは副腎で血中の150倍もあります。ビタミンCが多く含まれると言う事は、それだけビタミンCが必要であることを示しています。ストレスなどで副腎を酷使している時や感染がある時はさらに需要が高まります
逆に不足しているときは副腎の働きがわるく副腎疲労にもつながります。
人間のほかのほとんどの動物が体内で自前にビタミンCをつくることができます。しかし人間は進化の過程でビタミンCを体内で作る機能がなくなってしまいました。
赤ピーマンやジャガイモ、キウイなどビタミンCがわりと多く含まれていますが、需要が高まったときには食事からでは補え切れません。疲労やストレス、感染時には効率よくサプリメントで補う必要があります。

 

ビタミンB群

副腎がストレスに対抗するホルモンを産生する際やエネルギーの産生に必要です。また精神の安定を保つのにも必須の栄養素です。副腎疲労症候群の方にありがちな血糖調節異常の対策も欠かせません。
鶏肉より豚肉をとるように食事内容も見直し、ストレス時、感染時、アルコール、甘いもの好きな人は特に需要が高まります。

 

タンパク質
低タンパクで低コレステロールになっている方はステロイドホルモンの合成がおちストレスに対して弱くなります。
なぜならコレステロールを原料にステロイドホルモンはつくられているからです。また以前もブログのなかで書きましたが、コレステロールは性ホルモンの原料にもなっています。

 

副腎疲労症候群の方は血糖調節異常(低血糖)になっている場合が多くあります。

 

副腎疲労には勿論栄養も重要ですがまずストレス源となっているものをみつけ回避する事や、完ぺき主義な人など性格的な要因も大きく関係しています。生活の中で楽しみをみつけリラックス、リフレッシュできる環境をつくることが何より大切なとです。