年代別 亜鉛の重要性(性成熟期 不妊との関係性)

引き続き亜鉛の重要性について書いていきたいと思います。

亜鉛は卵胞ホルモン・黄体ホルモンの作用を高める働きがあり、また成長ホルモン・甲状腺ホルモンの分泌にも亜鉛が密接に関係しています。
亜鉛不足により起こり得るトラブルまた原因について書いていきたいと思います。

<性成熟期>
①生殖機能低下

上記にも述べた通り卵胞ホルモン・黄体ホルモンの作用を高める働きがあるので、亜鉛不足はやはり不妊の原因の一因に十分なりえます。
また精液や前立腺には高濃度に亜鉛が含まれていて、精子形成・テストステロン合成に亜鉛が必要です。
精子の運動や活性化にも亜鉛が関わっていて、男性の性腺発育に亜鉛は特に重要で、不足すると性腺発育不全を起こします。
また女性でも亜鉛欠乏は性成熟の障害がもたらされます。
妊娠の維持にも深く関与しているため、妊娠はするけど流産してしまう不育症の女性は一度亜鉛の濃度を測定してみるのもお勧めです。
また妊婦の亜鉛欠乏では奇形児出産の危険性も増します。

②味覚障害

味蕾には亜鉛酵素が豊富に存在します。亜鉛欠乏では味蕾の特徴的形態が失われ感覚細胞としての機能が損なわれます。

薬物による味覚障害もあり薬剤が亜鉛と結合して吸収を阻害し吸収を妨げることがあります。
最近では若者にも亜鉛欠乏による味覚障害が増えてきています。

③皮膚症状のトラブルと脱毛

産後は髪が非常に抜けますがやはりこれは赤ちゃんへ優先的に栄養が移行した結果母体の栄養欠損によるものと考えられます。
特に鉄や亜鉛、ミネラル不足。
乳児湿疹のところでも前回のブログで書きましたが、コラーゲンはタンパク・鉄・ビタミンC・亜鉛からできています。
亜鉛が欠乏するとコラーゲンの合成や架橋がうまくいかず、創傷の治癒遅延が起きたり皮膚炎が発症しやすくなります。
昔は亜鉛軟膏がありましたが、ステロイドを塗るよりはまずは試してみる価値は少しはあると思います。
しかしやはり体内の不足を中から補うことが大事です。

④視力障害

レチノールからレチナールへの交換などビタミンAの代謝にも関与しています。
亜鉛欠乏では暗順応(明るいところから暗いところにいって目が慣れてくる反応)が障害されビタミンA抵抗性夜盲症(暗いところで物が見えずらいこと・鳥目)が起きます。
これは自覚症状が乏しく他の人と比べることが難しいため本人は気づいてないことが多く、他の人と秒数をカウントして比べて見るのがいいでしょう。

⑤糖代謝異常

亜鉛は膵臓にも存在しインスリンの合成や分泌にも関与しています。
このため亜鉛欠乏はインスリン結合しずらく、安定化しずらい→インスリンの分泌遅れる→脂質の取り込みさがり、結果的に糖代謝異常が起こります。

⑥易感染性

免疫力にも関係し不足すると感染しやすくなります。

などなど亜鉛が欠乏すると多彩な症状が起こりえます

近年間違ったダイエットやまた月経・妊娠・出産・授乳による需要亢進またストレスによる吸収低下や排泄増。
腸内環境悪化による吸収率の低下。
また前述しましたが飲酒も亜鉛不足を起こす原因です。
特にこれから赤ちゃんを望む若者はいま一度自分の食生活・生活習慣を見直してみましょう。