乳がん予防のための栄養アプローチ3

先日は毎月開催の分子栄養医学実践セミナーに参加してきました。今回の講座の一つに「サプリメントでがんを治す」というテーマがありましたので、その内容もふまえ「乳がんの栄養アプローチ」について、まとめとして書いてみたいと思います。

まず講座で発表されていた先生は多岐にわたる医師としての経歴をお持ちで、現在は最終的にがんに栄養的側面も取り入れていらっしゃる方でした。

その方の講義の初めでまず結論としておっしゃられてたのが
①そんなに癌はあまくない
②叩いてばかりでは延命効果のみ
③原点に立ち返り、免疫力が回復しないと最終的には逃げられない

ということでした。
そもそもがんは免疫系の破綻で起きているということです。では免疫を正常に健康に保つものとは?ということになりますが、やはり分子整合栄養医学に基づく栄養の過不足を整えるのは必須のことだとおっしゃられてました。そこにはもちろん腸内環境が整っているか。というのは必須のことです。そのうえで免疫系サプリメント、抗腫瘍サプリメントさらには腫瘍幹細胞を操作する再生医療的サプリメントがあります。

世の中的にはまだまだ3代治療と言われる手術・抗がん剤・放射線が主流ですが、その先生の意見としては早い段階で手術で完治できるものであれば、何も栄養療法にこだわる必要はないということです。しかし無知のまま言われるがままに治療を受け入れるのではなく、ガンの本質を知って患者様側も正しい選択をするのがお互いにとってベストだと思います。

まず最近の医学で分かってきたがんの正体についてお話します。
がんは「腫瘍細胞」ではなく「腫瘍幹細胞」を退治しなければ治らない

ということです。
要する簡単に言うとに「腫瘍細胞」はこどもで「腫瘍幹細胞」は親ということです。私はここで昔みたSF映画の「エイリアン」が卵をどんどん産み続ける恐ろしい光景が一瞬頭をよぎりました。いくら子供のエイリアンを退治しても、親玉エイリアンをやっつけないからには敵は増え続けてくるのです。

従来の放射線や抗がん剤治療では「腫瘍細胞」は叩けても、「腫瘍幹細胞」を残して再発してしまうのです。また従来の効果判定ではCTやMRI所見等で癌が縮小もしくは、消えていれば有効とみなしていますが、血液中には消失したようにみえても「腫瘍幹細胞」はいるということになります。中途半端な治療で腫瘍幹細胞を残すのは大変危険なのです。(中にはしっかりと効果のある抗がん剤もありますが、これは欧州に血液を送り検査が必要とのことです)
敵の「腫瘍幹細胞」も放射線や抗がん剤でたたかれているうちに突然変異をおこしさらに悪性度の高いものへ変化していくことがあります。また特に乳がんの場合は他のがんよりも変化する確率が高く予後は15年はみたほうがいいとのことでした。

結果的にやはり自分の免疫力を高めるのが癌と戦ううえで一番の武器になります。

ただ今回の発表されていた先生もおっしゃっていましたがこの辺の理解度は難しく、患者様があの時一般的な治療をしとけばよかった。ということにならないようにこの先生のところでは、現時点では末期がん患者さんで他にすでに治療法がないという方のみ診察されてるようです。やはり栄養療法はある程度サプリメントや検査代にも費用がかかりますので、医師と患者様との信頼関係はかなり重要になってくると感じました。
最先端の医学では血液を採取し欧州に送って高度な検査をしてもらえると、ガンに効果の高い抗がん剤やサプリメントなどをすべて教えていただけるそうです。また一般的に癌には高濃度ビタミンC点滴が有効ですが、中には高濃度ビタミンCに反応しない癌もあるそうです。この検査はある程度費用はかかりますが、効いているか効いていないかわからない抗がん剤やサプリメントを続けるよりはがん患者さんであれば、かなり効率的な治療なのではないかと思いました。

また効果のあるサプリメントであっても長期に単一のものを使い続けると耐性ができてしまうため、自己流ではなく専門医の指導のもと必ず行ってください。

今回は「乳がん」をテーマに書いていますので乳腺の健康のためにあくまでも予防的にとると効果的なものをご紹介します。

前回のブログの中でもお伝えしましたが、やはり炎症のコントロールが重要です
ここでは他にも効果のあるものはありますが、代表的なものを記載しときます。

オメガー3は最近は認知度も高くなってきましたが、抗炎症作用としては大変すぐれています。くるみや青魚などですが、最近は水質汚染の問題があり、重金属などの問題がありますので、品質のたかいサプリメントを選ぶ必要があります。

プロバイオティクスは腸の健康のためにはやはり必須なものです。腸の炎症は人によっては自覚症状に欠ける場合もありますが、だれにとっても必要なサプリメントだと思います。また発酵食品もやはりいい乳酸菌を増やすためには必要ですね。

ポリフェノール類はこれもよく知られたものです。これはフェノールというベンゼン環にヒドロキシ基(-OH基)が結合したものでフェノールは活性酸素と反応しラジカル(不対電子をもつ原子や分子:これは反応性が高く不安定)を除去します。要は活性酸素が多いと細胞を傷つけやすいのですがそれを防ぐ役割があります。このフェノールがポリ(沢山という意味)あるので
皆さんが知っているポリフェノール(ポリ+フェノール)という抗酸化作用のある物質になっています。こちらは野菜や果物またワインにも多いと言われていますが、特にクルクミンや緑茶(カテキン)ケルセチンなどが有名でしょうか。クルクミンはターメリック(日本ではうこん、特に秋うこん)に含まれてるポリフェノールです。私が勉強しているアーユルベーダ医学でもかなり重要なスパイスの一つですが、
料理にスパイスを利用するのもいいと思います。その他シナモンやカルダモン、ナツメグなどわりと料理に利用しやすいかと思います。
またカテキンは緑茶でとると効果を得るためにはかなりのカフェイン摂取量になりあまりオススメできません。こちらはカフェインフリーのカテキンサプリメントなどを利用するのがいいでしょう。

スルフォラファンはファイトケミカル(植物に含まれる化学成分の総称)の一種でブロッコリーに微量に含まれています。解毒作用や抗酸化作用など効果が高いと言われています。

 

このように日ごろから予防的に日々取り入れられることを実践してみるのがいいと思いますが、その逆に体を酸化、糖化する食生活や生活習慣は避けなければいけません。また今回の先生の見解ではがん患者さんへの告知そのものが大きなストレスとなりその後経過が急激に悪化するケースも多いようで個人の性格を考慮したがん告知のあり方も見直す必要があるかもしれません。

また例え手術を選択される場合であっても栄養的アプローチは術後の傷の修復を早めるうえでもなくてはならないものだと思います。術後はがんの場所によっては飲食ができない時期があるものもありますから、術前の患者さんの栄養の不足どこまで補えるかは術後や生存率にも大きく影響してくるでしょう。

あくまでも最後は色んな正しい知識を知ったうえで、どの選択肢を選ぶかは患者様本人が決めることで、どの治療法であっても本人が乗り気ではないのに周りの家族などが一生懸命になっても結果は得られにくいのではないかと思います。

栄養療法という代替医療も絶対というものではなくあくまあでも選択肢の一つとしてみていくのがいいのではないかと思います。