ダイエットにおいての糖質制限のメリット・デメリット

糖質制限のメリット・デメリットの検証

今日は分子栄養学的ダイエットにおいて糖質制限のメリット・デメリットを検証します。

糖質制限は世の中で非常に注目を浴びていますが、この食事法でもメリット・デメリット両方を知る必要があります。

また、前回のシリーズでもお伝えした個体差も非常に重要になってきます。

糖質制限のメリット

血糖値のコントロールがしやすい

皆さんもご存じかと思いますが、炭水化物や特に単純糖質(砂糖、ブドウ糖、果糖など)は非常に血糖値を上昇させる因子です。そのため糖質制限では糖質摂取量を極力控えることによって、血糖値の上昇を基準値内でコントロールしやすくなります。

ただし、その結果、糖質を除去した結果、どのような食べ物が主食になってくるかというと、高タンパク・高脂肪食になることを忘れてはいけません。

糖質制限をすると体調が良いという方が中にはいらっしゃいますが、そのような方の背景には、

・血糖値が急上昇している(糖質の過剰摂取)

・糖尿病家系

が考えられます。糖質による血糖値の急上昇、その後のインスリン分泌により急下降。つまり、血糖値の乱高下によって体の不調を感じる方がいらっしゃいます。

そのため、そのような方々が糖質制限により血糖値を基準値内にコントロールすると、血糖値の乱高下が起きないため、体調の不調を感じづらかったり、眠気など感じづらくなる、メンタル症状が安定してくる、つまり体感がいいと感じる方もいらっしゃいます。

ただし、このダイエット法を取り入れるためには、これからお話するデメリットや長期間の取り組みによるリスクを考える必要があります。

糖質制限のリスク

①消化吸収の問題を考えているか

糖質除去とは高タンパク、高脂肪食になるという事です。

糖質に比べ、特にタンパク質においては非常に消化力が必要になります。前回のブログでもお話した胃酸の分泌力というものが関係してきます。

そのためダイエットや糖尿病のコントロール、その他の目的で糖質制限を始めた方の多くが消化に負担がかかってきます。

腸内環境に負担がかかり、場合によっては便秘や下痢、胃痛腹痛を起こす可能性があります。

また、未消化のタンパク質は腸粘膜を荒らし、リーキーガット症候群(腸管壁浸漏症候群という腸の粘膜に炎症を起こしてしまうことがあります。リーキーガットになると未消化になった食べ物や腸の中の細菌(特にエンドトキシンという内毒素)が腸粘膜から血液に漏れ出て、全身へ回ることになります。

その結果、血糖のコントロールができていても、腸内環境が荒れ、リーキーガット症候群になってしまい、結果、皮膚疾患、原因不明の湿疹、頭痛や頭に霧がかかる、メンタル症状などが出てしまう方もいらっしゃいます。

糖質制限を取り入れるときは消化吸収のサポートが必要です。

もともと、腸内環境が整っていない場合には、高タンパク、高脂肪食が胃腸症状を悪化させるという事をぜひ知っておいてください。

②副腎疲労、低血糖を起こす可能性がある。

糖質は非常に体の中で1番エネルギーとして利用しやすい物です。

しかし、糖質を過剰に排除すると、エネルギー源をタンパク質や脂肪から取り出す必要があります。

ただし、このエネルギーを取り出すには、ミトコンドリア機能(体内の発電所のようなエネルギー産生をする細胞内器官)が正常に働くことが必須条件です。

ミトコンドリアが働くには酸素が必要です。貧血、鉄欠乏の方、その他、ビタミンミネラル不足はミトコンドリア機能が正常に働かないということです。

ミトコンドリア機能がうまく働かない状態での糖質制限は

疲労感

・低血糖などのエネルギー不足

その結果、自律神経が交感神経優位になり副腎に負担をかけます。

ミトコンドリアに必要な栄養素が足りているか、もともと副腎疲労で血糖値をサポートする機能が衰えてしまっている方(副腎疲労については過去のブログでお伝えしております。)は以下の症状がおこることがあります。

副腎疲労がすすむと

・低血圧

・低血糖

・炎症を抑えられないアレルギー

副腎疲労がありストレス過多の方が糖質制限を厳格にしてしますと、エネルギー産生が上手くいかず、副腎疲労を助長してしまうのです。

簡単に血糖値のコントロールができるというところではメリットがありますが、全体的にみて、今の自分の状況を把握して、この食事療法が合っているか総合的に判断する必要があります。

下記のような症状がある方は特に気をつける必要があります。

  • 消化・吸収に問題がある人(高たん白食で負担がかかる)     
  • 腸内環境に問題がある人
  • 代謝に問題がある
  • 糖新生ができない
  • 副腎疲労時(低血糖)
  • 筋肉量が少ない
  • 肝機能・腎機能など
  • 貧血
  • 痩せすぎ
  • 甲状腺機能低下  など

ダイエットの結果、副腎疲労になり、疲れやすくなってしまった。胃腸症状が悪化してしまった。

このような症状が出てしまうと、健康的にダイエットをしたとはいえなくなってしまいます。

次回は副腎疲労に準ずる甲状腺機能低下についてお話をしていきたいと思います。

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