健康的なダイエットを 分子栄養学から考える
健康的なダイエットと分子栄養学的観点
今日から正しい分子栄養学的観点から考えるダイエットのお話をブログの中で数回にわたってお伝えしていきたいと思います。
厚生労働省の国民健康調査では、昔に比べてやせ型(BMI<18.5kg/m2)タイプの女性が増えてきている結果が出ています。
逆に肥満と言われる方は減ってきています。
にも関わらず相変わらず、女性のダイエットの関心は時代が変わっても変わることはありません。
そのため、インターネットの検索キーワードでも常に上位に「ダイエット」という言葉が入っています。
健康的な身体が基盤にあってのダイエットというところで、「分子栄養学的観点から考える」「体のメカニズムから考える」ダイエットの話をしていきます。
世の中にはたくさんのダイエット法があります。
・ファスティング(食べないダイエット)や糖質制限などの食事法
・ダイエットサプリ
・運動法
など色々あります。
皆さんは溢れる情報で何が正しいのか、選択に悩まされると思います。
短期的には非常にファスティングや糖質制限というダイエット法は簡単に痩せることが出来るのですが、
長期的に見て果たしてその方法は、自分にとって最善かどうか・・・、なかなか判断がつかないかと思います。
ダイエットにおける個体差の重要性
そのような「ダイエット迷子」の方たちに、是非今回は「個体差」というところをまずは知っていただきたいと思います。
(分子栄養学はそもそも個体差にあった栄養素を補給するという概念。個体差というところを非常に重要視しています。)
個体差を把握したうえで自分に最適な食事法、ダイエット法を見つけてほしいと思います。
アーユルヴェーダから考えるダイエット
アーユルヴェーダの3つのタイプとは
アーユルヴェーダでは「ヴァータ」、「ピッタ」、「カパ」というドーシャといわれる3パターンの大まかな体質に分けられています。
この3つのタイプはどれか1つだけということではなく、複合的な要素で構成されています。
どの体質が自分に多いのか、それぞれの体質で多く占めるところが自分の特徴的な個体差という考え方の概念があります。
・ヴァータ;太れない、やせ型タイプ
・ピッタ;筋肉質、中肉中背タイプ
・カパ;ふくよかでぽっちゃりしているようなタイプ
実は、このような方々は見た目も違いますが、消化能力、体の代謝、性格などもアーユルヴェータでは違いがあるといわれています。
またその個体差に合った生活習慣や食生活、食材というものがアーユルヴェータでは推奨されています。
分子栄養学的観点から考えると、まずダイエットを考えるうえで、「やせ型タイプ」なのか、「中肉中背タイプ」なのか、または「非常に太りやすいタイプ」なのか念頭に置いて考えていく必要があります。
ダイエットにおけるファスティング
アーユルヴェータでもファスティング(食べないダイエット)はやせ型(ヴァータ)や中肉中背(ピッタ)という方には基本的には推奨されていません。
基本的にはふくよかなタイプ(カパ)の人には、ファスティングいわゆる断食が場合により必要だろうというアドバイスなのですが、近年非常にSNSや色々な媒体で沢山の方がファスティングを指導されているのを目にします。
実際には非常にやせ型、またはふくよかではない方に指導してしまったり、妊活中の女性、甲状腺機能その他の全身的な要素を考えずに安易にファスティングを気軽にしようという風潮が広がっているかと思います。
私は非常にそのような状況を危惧しています。
実際に、ファスティング後に非常に体調が悪くなった方を多く診ています。
ですので、今回この数回にわたるブログで、そのファスティング(食べないダイエット)によってのメリット・デメリット 。
そしてその後どのようなことが起こりうるのか・・・。を是非皆様に体のメカニズムを通して知っていただきたいと思います。
ダイエットにおける糖質制限
そして、近年取りざたされている糖質制限。
こちらも簡単に体重を落とすことが出来るダイエット法と良く知られています。
実は、これも落とし穴がありまして、メリット・デメリットをしっかり理解していく必要があります。
ブログの中で、色々な食事法やダイエット法のメリット・デメリットを取り上げていき、最終的にはどのような身体が代謝が良い、痩せやすい身体、そして長期的にもリバウンドを起こさずに、健康的に痩せていくのかというところをお伝えしていきたいと思っております。
次回は、まずは太ってしまう食習慣や生活習慣には共通点が皆さんありますので、そこについてお話をしていきたいと思います。