カフェイン・スイーツ依存症にマスクされてるものとは?(低血糖症・副腎疲労との関係)
コーヒーなどのカフェインや甘いスイーツ好きな人はおおむね皆さん似たような生活習慣・食習慣をされている傾向性があります。
なぜならその裏側にマスクされた症状を持っていてそれを緩和するために無意識にコーヒーやあまいスイーツを食べてしまうからです。
今日はその裏側で一体コーヒー好きや、甘いもの好きな人の体で何が起きているかをお話ししていきたいと思います。
まずカフェインの代表はコーヒーですが実は他にも様々なものに入っています。
緑茶
ほうじ茶
紅茶
ウーロン茶
コーラ
ココア
コーラ
チョコレート
栄養ドリンク
玄米茶など
案外ほうじ茶はカフェインがはいっていないと思ってる方がいますが、しっかり入っています。また栄養ドリンクを健康目的で飲んでる方もいらっしゃいますが、実はカフェインが入っているんですね。そのため飲んですぐに元気が出たと錯覚する方も多いんですが、実はカフェインの作用や糖分により一過性に元気になってるだけなんですね。
また緑茶や紅茶などは昔は湯呑やティーカップで飲むものでしたが、最近では500ccのペットボトルや1.5リットルの大容量で安易に買って飲まれてる方も多いと思います。しかし実は湯呑やティーカップで飲むのと違って、ペットボトルでの摂取は知らないうちに沢山のカフェインを摂取してしまってることになります。
そこで日中知らずにカフェインを大量摂取していて夜眠れないといって、眠剤を飲まれてる方が多いのも事実です。
ノンカフェインの飲み物に変えた途端、眠剤がなくても眠れるようになったという方も結構いらっしゃいます。
カフェインには興奮する作用・覚醒する作用があり、また精神を刺激します。
脳が興奮して眠気などが吹っ飛んでしまうわけなんです。
そして繰り返し摂取することで軽い精神依存もおこってしまいます。また常に摂取することによってカフェインの効果が減少してしまい、沢山飲まないと朝の目覚めが悪くなったり、頭がすっきりしないという耐性が出来てしまうんですね。
逆に普段一切カフェインを摂らないという方は少量コーヒーなんかを飲んだだけで、目が冴えてしまいまた心が落ち着かなくなったり不安になることも多くなります。
それくらい作用はあるのですが、常にカフェインを摂り続けてる方は気づかないんですね。
なのでコーヒー(カフェイン飲料・チョコレートなど)を1日に何杯も飲んでる方がいたら要注意です。
また砂糖を摂るとドーパミンという脳内物質が分泌されて強い快感をもたらします。なので甘いスイーツを食べたときに何とも言えない幸福感になるのは、そのためなんですね。
ところがこのメカニズムはコカインなどのドラッグを服用したときと全く同じです。なので以外にも砂糖にはかなり強い中毒性があります。
しかしカフェインや砂糖は依存性があるものなんですが、お酒やタバコ、薬物と違って問題視されていないので、自分がカフェイン・砂糖依存症だと気づかない方が実に多くいらっしゃるんです。そして何も問題がないかのように日々危険な生活習慣は続けられるんです。
それではようやくここから本題のコーヒー好きの方や、甘いもの好きな方の裏側に隠されている事実を説明していきたいと思います。
実は低血糖症(血糖調節異常)や副腎疲労になっていることがあります。
副腎疲労については以前のブログでも少し取り上げました。(ブログ 副腎疲労症候群をご覧ください)
まず低血糖症(血糖調節異常)について少し簡単に説明してみたいと思います。
この症状は常に血糖値が低いということではありません。血糖値を適切な値に維持できない状態をいいます。
これは砂糖や炭水化物などの糖分を突然摂取することにより、体内の糖分が急激に上がり、血糖値もまた急激にあがります。そして体は驚いて急いで血糖値を下げようとしてインスリンを大量分泌します。そして今度はその結果血糖値が急降下してしまうことをいいます。このことを「グルコーススパイク」とか「シュガークラッシュ」と呼ばれたりします。
血糖値が低いところに糖分を摂取して血糖値を上げていく段階は一見元気になったような感覚を覚えます。ところが摂取後30分を過ぎたころから、血糖値は下がり始め、その時に多彩な症状が出てきます。
◇イライラ
◇動悸・頭痛・めまい
◇疲労感
◇心が不安定・落ち着かない・落ち込む
◇震え・冷や汗
◇眠気
◇パニック障害など
このような一般に原因不明の不定愁訴としてあらわれ、どこの病院にいってもはっきりせず、最終的に心療内科にまわされてしまう方も多いのではないでしょうか?
また血糖値の変動によって自律神経も刺激され→自律神経の刺激によって血糖値が変動という悪循環にはまってしまい、一度血糖値を乱高下させてしまうと、次の日いくら血糖値が急激に上がらない食事をしたとしても数日は影響をうけてしまいます。
低血糖チェックリスト
□甘いもの、スナック菓子、清涼飲料水をほぼ毎日摂る
□空腹感を感じ、おやつを食べることが多い
□夜中に目が覚めて何かを食べることがある
□夕方に強い眠気を感じたり、集中力が落ちる
□体重の増減が激しい
□体重が増えてきた、または痩せずらい
□イライラや不安感が、甘いものを摂ることでよくなったことがある
□頭痛・動悸・しびれなどが甘いものを摂ることでよくなったことがある
□安定剤や抗うつ剤を使用しても、あきらかな症状改善はない
□血縁者に糖尿病のひとがいる
それでまた本題に戻りますが、実はコーヒー好きや甘いもの好きな人はこのようなことに陥ってしまってる可能性が非常に高いのです。
私が色んな問診をしていく中でコーヒーを1日に何杯も飲まれる方や食事替わりに甘いものを食べている方は、多くは朝ごはんや昼ご飯を抜いていたり、また炭水化物や麺類などの食事にかたよっていたり、または甘いものが無性に好きだったり。
要はしっかり食事からエネルギーを作り出せてない。食事から血糖値を適切な値に維持できていないわけです。
体はエネルギー不足なわけだから、なんとかして頑張らなきゃいけないわけです。
なんとか血圧や血糖をあげなければいけないのです。
その結果無意識にカフェインや甘いものをとってしまう。
それで脳を興奮させまたアドレナリンを体にいっぱいにだして日中動いてるわけです。ところがカフェインや糖分の頑張りはそんなに長くは続かないんです。
なのでその効果が切れてくるころに、次のコーヒーの一杯や甘いものに手を出してしまうんです。
ところがこんな生活を長く続くているとやはりいづれ破綻してくるんですね。
血糖や血圧を維持している副腎は疲れてくるんです。
また副腎は糖新生をして血糖値をあげなきゃいけないわけですから、より体は糖への欲求が高まってくるんですね。そして悪循環にはまってしまうんです。
疲れてくるとなんとなく甘いものやお酒を飲みたくなります。
こんなメカニズムが体で起きています。そしてカフェインや甘いものを沢山摂取している人ほど案外自覚症状はなく「私は元気です」といってるんですね。
ところがよく聞いてみると朝起きるのが辛かったり、たまにふとした時に物凄い疲労感を感じていたりします。
カフェインや甘いものを摂っているときは、脳を必要以上に興奮させてるわけですから、こういう方々は調子がいい時、というかコーヒーなどを摂取している間は妙にテンションが高かったり、仕事においても物凄いキャパを超えて頑張りすぎてたり、一緒にいるとなんとなく疲れる人って周りを見渡すといませんか?
そういう方はだいたいご飯を抜いてコーヒーやスイーツを食べてるわけです。この方々も本当に副腎が疲労してしまったときはカフェインやスイーツでは対処できなくなって、朝突然ベッドから起きられないというようなことになる可能性が将来的に物凄い高い確率で起きてくるわけです。
実はこういった人が子供では不登校児と呼ばれてみたりすることもあるんです。
実はちょっと生活習慣や食生活を見直してあげるだけで、元気が出て学校に行けるようになる子供たちも沢山いますし、今まで心療内科に通っていた方が元気を取り戻したりするんですね。
まずはコーヒー(カフェイン)依存症や甘いもの依存症から抜け出すためにはしっかりと朝・昼・夜ごはんを食べることです。また急激に血糖値を上げないように食べ順を意識してください。
これはブログ「正しいダイエット」のところでも書いていますが、ダイエットの観点からみても血糖値を急上昇させて、インスリンを過剰分泌させないということなんです。痩せたいといって食べないのは全く間違ったやり方なんです。痩せたければむしろこまめに少量ずつ食べるのが得策です。
長くなりましたがこういう事がコーヒー(カフェイン)を何杯も飲む人やスイーツ好きな人のなかでは起こっています。
また血糖値を維持するのにはやはり筋肉が一番必要です。やせて筋肉がない方はよりこのような傾向性が強くなります。
そして案外「私は元気です」と言ってる方が多いです。カフェインやスイーツを抜いてみた状態が本当のあなたです。
突然やめるとかなりグタッとしてしまうので徐々に減らしていくことをお勧めします。