アトピー性皮膚炎へのアプローチ2


引き続きアトピー性皮膚炎への治療法について書いていきます。今日は「免疫機能の改善」に焦点を絞って書いていきます。まず簡単に免疫システムをあおさらいしてみましょう。

 

    免疫→

  1. 自然免疫 
  2. マクロファージや顆粒球などもともと体に備わっている働き(一時防御)

  3. 獲得免疫
  4. マクロファージが抗原が侵入した情報をB細胞・T細胞に知らせる(抗原提示)
    その際サイトカイン・炎症性メディエーターを放出。つまり生きていくうちに獲得する免疫

 

そしてアレルギーと深く関わっているのが②の獲得免疫です。この獲得免疫の仕組みをわかりやすく説明しましょう。マクロファージにより抗原提示されましたが、その抗原の種類(敵の種類)、もう少し詳しく書くとマクロファージの出すサイトカインの種類によってTh1細胞になるかTh2細胞になるか変わります。

マクロファージ(抗原提示)→①サイトカインIL-12→Th1細胞
             →②サイトカインPGE2→Th2細胞

Th1細胞は細菌・ウイルス担当

  1. これは清潔すぎる環境で低下。逆に汚い環境で増加します。つまりばい菌で増加
  2. 環境エストロゲン(ダイオキシン・水銀・鉛・カドミウム)で低下
  3. 乳酸桿菌で増加

Th2細胞は花粉・ダニ・ホコリ担当

  1. PGE2で増加。つまり肉に含まれる脂質が体の中で割合が増えると増加します。
  2. ビオチンで低下
  3. B細胞にIgE抗体を作らせる

このTh1細胞とTh2細胞のバランスが病気と深く関係しています。

  1. Th1とTh2のバランスが取れている状態→健康
  2. Th1が優位すぎる→リウマチなど
  3. Th2が優位すぎる→アトピー性皮膚炎など

※これは特異的なパターンを表していますが、同じ病気でも個々の状態で変わっている場合があります。

ということで上記の免疫システムを踏まえると現代の日本は清潔すぎる。という点が見えてきます。なので戦後産まれの方やお年齢が高齢な方よりは若い人はTh2細胞が過剰になってしまっていると思います。発展途上国の子供たちもまたアレルギーを持った人たちは少ないのではないでしょうか?また大気汚染や食生活の変化、食品添加物や農薬などの使用で環境ホルモンに多く接しています。また難治性のアトピーの方は重金属の蓄積を疑ってもいいかもしれません。(重金属に関する検査は毛髪ミネラル検査でわかります。場合によってはデトックスが必要かもしれません。)なのでここでもTh1細胞が低下してしまいます。また昔より肉を食べることが多くなったのでPGE2も増加しさらにTh2細胞の免疫反応は過剰になりアレルギーの人が増えてしまっているという原因が見えてくるのではないでしょうか?

まとめると子供は必要以上に清潔にしすぎず、泥んこ遊びや外で駆け回って遊ぶのがおすすめです。環境ホルモンに関しては避けられない現状もあるので、なるべく食品添加物やプラスチック製品は避けるなど自分でできそうな範囲で取り組むのもいいでしょう。また乳酸菌やビオチンの摂取は腸内環境を整えるうえでも重要です。またお肉に関してですがアトピー性皮膚炎の方で完全に肉を除去している方も多く見受けられますが「アトピー性皮膚炎1」のブログでも取り入れたように皮膚(コラーゲン)の材料としてタンパク質・鉄・ビタミンC・亜鉛はなくてはならないものです。良質な油をとりつつ完全に肉の除去食や玄米菜食などの偏った食事のとり方はかえって他の病気を生み出す原因にもなりかねません。お肉にはたんぱく質、またビタミン・ミネラルも豊富に含まれています。自己判断でのバランスの悪い食事には気を付けましょう。

一概にアトピー性皮膚炎でお悩みの方に同じ治療法でよくなるとは限らず未だ原因不明な部分があるのは確かですが対処療法頼らず根本的な治療法を少しでも取り入れてもらえればと思います。