新型コロナ対策2 お母さんがお家で出来ること
新型コロナ対策1に引き続き今日も家庭でできる取り組みについてお話したいと思います。
心のケアの大切さ
栄養面のサポートもさることながら、休校中のお子さんへの心のケアは必須ですよね。
栄養は脳の神経伝達物資の材料ですから、当然低栄養では悲観的になったり、うつっぽくなったりするかもしれません。
特に毎日ニュースでは新型コロナの話しばかりですので、注意が必要です。
その対策としてはやはり栄養サポートはかかせませんね。
あともう1つ。
家庭の中心のお母さんはポジティブに行きましょう!
やるべき対策はやるとして、過剰に恐怖をあおるニュース(毎日新型コロナウィルスのニュースばかりです)を見すぎることはよくありません。
お母さん本人が前向きに物事をとらえることが大事ですね。
今だけしかできないことを考えてみましょう。
私はいつもセミナー活動や診察で忙しくしておりましたが、出張もなくなり子供と過ごす時間が長くなりました。
- 休校中子供達と一緒にプランターにトマトの苗を植えてみたり。
- 近所を一緒に散歩したり。
- 子供の勉強をみてあげたり。
- 一緒にDVDを見たり。
- 部屋の片づけをしたり。
- 今まで忙しくて読めなかった本を読んだり。
- 将来のやりたいビジョンの企画を考えてみたり。
- 瞑想したり。
いつも走り続けて時間に追われてきたことを振り返り、今私が出来ることに集中するように努力しています。
健康を取り戻すために必要なものは、栄養だけではなく自分の未来を健康的で明るく楽しくハッピーであると、どれだけイメージできるかも非常に重要だと思います。
もしお母さん自身がなかなかこういう思考に変換できないときは、やはり栄養をしっかり補いましょう。
ゆっくりとお風呂に使ってみましょう。
そして深呼吸してみましょう。
お母さんのメンタル状態は知らない間にお子さん伝染してしまいます。
では前回のお話の続きです。
免疫力アップの栄養素
・ビタミンA
気道や鼻腔・消化管などの免疫の最前線を担う粘膜のバリア機能には粘膜免疫を担うIgA抗体の産生に必要なものがビタミンAです。
食事からは
- うなぎ
- レバー
- バターなど
に含まれることが有名ですが、なかなか高価でウナギは食べない人が多いと思います。
またプロビタミンAと呼ばれるビタミンAの前駆体は緑黄色野菜に多く含まれます。
どちらも脂溶性ビタミンであるビタミンAの消化・吸収には前回同様、「胆汁」の働きが関係しています。
ビタミンA不足の兆候である
- 肌の乾燥
- ドライアイ
- イボやポリープができやすい
- 目がかすむ
- 暗いところで物が見えずらい
などがある方はビタミンAを含む食材の摂取が少ないのか、消化・吸収に問題があることが考えられます。
また1日中パソコンなどを見ている人は光の刺激によってよりビタミンAを消耗してしまいます。
需要が高まっている人は積極的に補いたいところです。
場合によってはやはりサプリメントの摂取が効率がいいかもしれません。
よく心配されるビタミンAの摂取と催奇形性ですが、過去の問題が起きた事例のほとんどがレチノイン酸という活性型のビタミンAです。
皆さんが手にするサプリメントとしてレチノイン酸として含有しているものは、ほぼないと思います。
活性型ではないビタミンAの状態ではさほど気にする必要はないのですが、そうといっても水溶性ビタミンとは違い過剰摂取は体に貯蔵・蓄積されます。
妊婦さんにおいては適量を栄養療法の専門医にご相談することをお勧めいたします。
・亜鉛
免疫細胞の活性化には亜鉛が必要です。
亜鉛の含む食材では牡蠣が有名です。
動物性たんぱく質にも多く含まれます。
動物性たんぱく質の摂取量が少ない人は亜鉛が不足している可能性があります。
また亜鉛は鉄やその他のミネラル同様、胃酸分泌の状態が吸収率に関与しています。
そのため下記の胃に問題がある方は不足が考えられます。
- ストレスによる交感神経優位による胃酸分泌低下
お子さんには少ないですが、
- ピロリ菌感染
- 胃酸抑制剤服用
- 慢性胃炎
また成長期のお子さんはただでさえ成長のために亜鉛の需要が高まっています。
- 爪に白い斑点がある
- 風邪をひきやすい
- 傷の治りが悪い
- まぶしい
- 偏食(味覚障害)
- 糖尿病家系(亜鉛はインスリンの効きに関与)
- イライラ・ヒステリー・おこりっぽい
- こだわりが強い
- など
どれも亜鉛不足の症状です。
これらの症状があれば積極的に補いましょう。
特に身長がグンッと伸びる時期は要注意です。
また遺伝的にもともと亜鉛が低値の人もいます。
血縁のご家族に上記のような症状がある人がいたら、やはり亜鉛不足を疑ってもいいかもしれません。
・ビタミンC
ビタミンCと免疫力についてはなんとなくご存じの方が多いかもしれません。
確かにフルーツや野菜に含まれますが、その効率の良さはサプリメントにはかなわないでしょう。
またサプリメントの品質や成分は目利きが重要ですが、ビタミンCにおいては比較的安価なものでもいいかもしれません。
当然値段に見合った効果ということもありますが、水溶性ビタミンであるビタミンCはアレルギーがない人以外は誰もがとりたい栄養素の一つです。
<ビタミンCを摂るポイント>
- 1度に大量に摂るのではなく、少量頻回に摂ることがポイントです。
- 摂取量によっては軟便になることがあるので、ご自身で量を調節しましょう。
- 水溶性ビタミンは全てが尿に排泄されてまうと勘違いされている方も多いと思いますが、決してそうではありません。そのために血中濃度上昇には1時間おきに摂ることが望ましいとされています。
ビタミンCは白血球の遊走能を上昇させるだけでなく、粘膜バリアとしてのコラーゲン生成にも関与しています。
粘膜を強くまた炎症によって傷ついた組織の修復を早めます。
ビタミンCがストレス時に大量消費されてしまいますので、ストレス過多の人は最低1000~3000mgの補給を目指したいところです。
まれにビタミンCアレルギーの人もいるので、最初から高濃度を摂ることはお勧めしません。
サプリメントを取り入れる場合でもまずは基本は3食の食事です。
今一度3食の食事を改めて見直しましょう。