チョコレートが無性に食べたい本当の理由2

今回はまた「チョコレートが無性に食べたい本当の理由」について書いてみたいと思います。

とういのも今の時代、当院のホームページに行き着くまでにどんなワードで検索されているか?ということが分析できます。

その結果実に多くの方が、「チョコレート 食べたい」などに類似したキーワードを検索しています。

以前のブログ「チョコレートが無性に食べたい本当の理由」で簡単に書いていましたが、

もちろん糖質への欲求ということで、低血糖症・副腎疲労・カンジダ感染症の問題なども勿論背景にはあるとおもいますが、

やはりマグネシウムはかなり不足してしまっている可能性があります。

マグネシウムの重要性についてはこちらをご覧ください。

「マグネシウムの重要性」 今回はその内容をもう少し掘り下げて書いてみたいと思います。

まずどんな人がマグネシウムが欠乏しているのか?を知る必要があります。

もちろんチョコレートが無性に食べたいというのも一つの症状です。

薬の影響や持病の問題など背景に絡むと実に多くの症状があげられますが、

今日はその中でも特に持病もなく薬も飲んでいない方が自分の生活習慣や食習慣を振り返り、

ご自身がマグネシウムが欠乏しているかどうかを判断できるチックリストを作ってみました。

以下のチェックリストにチェック項目が多ければ多いほどマグネシウムが不足しています。

というより現代人のほとんどがマグネシウムが不足していますが、すでに以下の症状となって現れている方は専門医に相談し、

食生活や生活習慣を見直してもらいマグネシウムのサプリメント補給によって様々な症状が軽減・改善する可能性があります。

また自己判断により高濃度であるマグネシウムサプリメントは持病や病態によっては危険ですので必ず医師の指示を仰いだほうがいいでしょう。

□アルコール摂取することが多い □怒りっぽい □不安感・パニックなどの神経症がある □腸の状態が悪く、便秘や下痢など便の形状が不安定 □コーヒー・紅茶・チョコレートなどカフェインを多くとっている □慢性疲労 □四肢の冷え □集中力がない □うつっぽい □食事に偏りがある(ジャンクフード・チョコレート・野菜不足・炭水化物が多いなど) □頭痛・片頭痛 □不眠 □興奮しやすい □月経痛 □水銀アマルガム歯科充填剤が口腔内にある □筋肉のけいれん・こむらがえり □筋肉のひきつり(ピクツキ)・顔面けいれん □骨粗鬆症 □喫煙 □産後抑うつ □カルシュウムの過剰摂取(牛乳やサプリメントによるもの)

などなどこの他にも多様な症状が考えられます。

当院を受診される方のほとんどにマグネシウム欠乏による症状がみられていることが多いです。

栄養療法の基盤となるのが何よりも胃腸消化機能ですが、胃腸消化機能に問題がある場合残念なことに さらにマグネシウムの吸収率が下がり、

さらなるマグネシウム欠乏を招いてしまうという負のスパイラルから抜け出せなくなります。

深刻な肉体的ストレスや精神的ストレスから自立神経が乱れ十分な胃酸が作られない場合、マグネシウムをはじめその他のミネラルを吸収するうえでも胃酸によってイオン化し体内で作用させる形に変換しなければなりません。

世の中の多くの方が胃の不調を胃酸が多すぎるためと勘違いをしていますが、多くの場合胸やけは胃の中の糖が発酵したり、

小腸からすい臓酵素が逆流したり、カンジダ菌などによる腸内環境の悪化であったり、消化酵素不足や胃酸がでていないことであったりりします。

そこに安易に制酸剤を飲むと正常な胃酸を中和しミネラル吸収や正常な食物の消化は行われなくなってしまいます。

また制酸剤に含まれるカルシウムがより体内のマグネシウムを奪う原因にもなっています。

制酸剤はあくまでも胃潰瘍や十二指腸潰瘍・胃炎などがあった場合短期的に使うものであって、長期的に服用するにはかなりの問題がはらんでいます。

ぜひ服用している方はかかりつけの医師に相談してみましょう。

ではマグネシウム吸収を阻害する食品にはどんなものがあるのでしょうか?

□高たんぱく食 □タンニン(お茶、紅茶や緑茶の渋みが強いもの) □ほうれん草などにおおいシュウ酸 □穀類・種実類・大豆に多いフィチン酸 □砂糖

動物性タンパク質をさけ植物性タンパク質のみを摂取している偏食傾向の方もよく見かけますが、

肉の替わりとして大豆を多く取り入れている場合はやはりミネラル欠乏に陥ります。

大豆はやはり発酵食品として摂ることが望ましいことと大豆の過剰摂取はあまり推奨できません。

また高たんぱくであることは身体にとってはいいことですが、やはり他の栄養素とのバランスやご自身の胃腸の状態も考慮しなければなりません。

また砂糖もマグネシウムを消費させます。

女性が訴える月経前後の情緒不安や日々の感情的な言動など案外軽視されることが多く、また誤って精神科を受診してしまえば、

安易に抗不安薬の処方だけであって日々の食生活や生活習慣を見直されることはほとんどありません。

医師は学校で栄養学はほとんど学んでいないし、薬を出す以外対処のしようがないわけです。

また採血したところで血清には体内のマグネシウム量はほとんど反映されずどれほど、細胞がマグネシウムが枯渇しているか判断は難しいのです。(問診の重要性、または毛髪ミネラル検査が望ましい) 女性に起こりやすい偏頭痛にももちろんマグネシウムは関係しています。

頭痛は貧血が潜在的にある場合も起こりますが、マグネシウムが関与している場合も多くあります。

特に月経のある女性では、月経前にエストロゲンが上昇し血中マグネシウムを骨や筋肉へと移行させます。

その結果脳内のマグネシウム量が低下します。

マグネシウムは血管を弛緩させ拡張させるので偏頭痛の原因となるけいれんや収縮が軽減されます。

またマグネシウムは筋肉も弛緩させ乳酸の蓄積を防ぎ乳酸蓄積に筋肉緊張がともなって頭痛を激化することも防ぎます。

最近の症例でもやはり生理前後の不安感やパニック症状などがマグネシウム補給により軽減された例がありました。

まず簡単にできるマグネシウム補給は塩をかえてみることです。

精製された塩にはほとんどミネラルが含まれておりません。

沖縄の「ぬちまーす」という塩にはダントツ、マグネシウムが含まれています。

またお米を炊くときにニガリをつかうこともおすすめです。

下剤であるマグミットは酸化マグネシウムで大腸を刺激しない非刺激性のものとうたわれておりますが、

胃酸中和作用もありやはり長期に服用するのは先ほどのべたように胃酸の働きが落ちミネラル吸収作用が低下するため好ましくありません。

マグネシウムのサプリメントにも色々なタイプがありますのでぜひご相談ください。 マグネシウムについてもっと知りたい方はオススメ書籍奇蹟のマグネシウムを一読ください。

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