病院では「健康で異常なし。」は本当に健康なのか?
病院や健康診断での血液検査の結果の「健康で異常なし。」は本当に健康なのでしょうか?
こちらの記事を読まれているということは、病院にかかっていても、薬を飲んでいてもいまひとつ体調がすぐれないという方かもしれません。
本当の身体の状態はどうなのでしょうか?
分子整合栄養医学では個体差を把握するためにまず一番簡単に検査できる血液検査を用いることが一般的です。
皆さんもご覧になったことがある血液検査の参考基準値とは本当に健康の目安になるものなのでしょうか?この参考基準値の範囲内であれば評価はAで「健康で異常なし」、少し外れていれば評価はB一般的には「経過観察」とされることが多いかもしれません。また大きく数値が外れていれば評価Cとなり「要医療」になります。
検査会社によって多少ことなる参考基準値が記載されていますが、参考基準値は決して正常値を表しているものではありません。
基準値を利用するにあたって、病態識別値(カットオフ値)なのか治療目標値なのか予防医学値なのかの使い分けが適切でない場合があります。保健医療を中心とした現代の医療は病態識別のために血液検査を用いていることがほとんどではないかと思われますが、分子整合栄養医学の観点では治療目標値や予防医学値の観点から血液検査を解析することにより、病院や健康診断では「異常なし」の方々に対しても適切な治療や予防のためのアプローチを病気の発症前に施すことが可能です。
またもともと元気だと思われる方であってもより一層の身体のパフォーマンスを達成するものにも適しています。
このような観点から病院では原因がわからず治療の手段なく困っている方にとって、まさに解決の糸口を見つける画期的な医学ではないかと思っております。
私自身が分子整合栄養医学(オーソモレキュラー療法)に出会う前にはまさに、病院では発見されない原因不明の体調不良を長年にわたって体験していました。
各項目をただ単に「正常」か「異常」かだけに区別するのではなく、多項目にわたる検査項目を栄養や細胞の観点から総合的に判断し今、現在起きている身体の状態を的確に推測することが重要なのです。また誤解をされている方もいらっしゃいますが、血液検査から得られる情報は確定診断にはなりません。あくまでも色んな可能性を考慮し推測していきます。
今まで馴染みのない医学でエビデンスとして乏しいというご意見もありますが、実際に栄養療法を取り入れることによって症状の改善や予防・健康増進を実現されている患者様たちを目の当たりにしていると、日々分子栄養学のもつパワーに驚かされずにはいられません。